骨粗鬆症について

骨に含まれるカルシウムなどの量(いわゆる骨量)は、若年期をピークに年齢とともに減っていき、骨の中の構造が壊れ、骨の中が「鬆」(スカスカの状態)になり、その結果、骨折しやすくなります。

高齢になってからの骨折は、寝たきりなど要介護(他人の介護が必要な)状態への入り口になることが多いので、健康寿命を延ばすため、予防に努めることがとても大切です。

高齢化が進み、男女ともに増加していますが、特にホルモンの分泌バランスが変化する更年期以降の女性に多く、60代女性の3人に1人、70代女性の2人に1人が、骨粗鬆症の可能性があると言われています。

骨粗鬆症は自覚症状の乏しい病気です。明らかな外傷がなくても徐々に背骨がつぶれ、背中が丸くなり、いつのまにか身長が短くなっていることがあります。最近「知らないあいだ骨折」と紹介をされている病態です。進行してしまう前に、早期発見、早期治療をして頂くことが重要ですので、積極的に骨量の検査を行ってください。

当院では最新の骨密度測定装置(骨密度測定装置について、詳細はこちら»)を使用して、数分で診断が可能です。
一般的な内服治療のほかに、各種の注射による治療も行っておりますので、お気軽ご相談ください。

骨粗鬆症の予防はどうすればいいの?

骨粗鬆症の予防のためには、元気なうちから骨を強くしておく必要があります。
普段の生活習慣を改善することで、ある程度予防することができます。それは≪食事(栄養)≫と≪運動≫です。

≪食事(栄養)≫について

栄養のバランスがとれた食事をする

骨を作る上では、適切な栄養が必要であり、そのためにはバランスのとれた食事をとることが大切です。偏った食生活やダイエットは、骨をつくるうえで大変な悪影響を与えます。
特に大切な栄養は、“カルシウム”“ビタミンD”“ビタミンK”です。

カルシウムの豊富な食事

牛乳(乳製品)、小松菜、豆腐(大豆製品)、小魚 など

ビタミンDが豊富な食事

タマゴ、さんま、うなぎ、鮭 など

ビタミンKが豊富な食事

納豆、ほうれんそう、ブロッコリー、小松菜 など

※逆に控えたいもの

タバコ、アルコール・カフェインを多く含むもの多量摂取、スナック菓子など

また、カルシウムが大切だからと言って過度に牛乳を飲んだり、サプリメントを飲むのではなく、上記の食品をバランスよく食生活に取り入れるよう意識するとよいです。

≪運動≫について

適度な運動が骨を強くします

骨を強くさせるには、栄養に加え、骨に適度な負荷をあたえることがとても大切です。 私達が日常手軽にできる運動としては、散歩などのウォーキング、体操、ストレッチなどがあります。
ただし、あまり負荷の強い運動を行うと逆効果になってしまう場合があるので、骨粗鬆症の治療中や、運動に不安がある方は、医師や理学療法士といった専門家にご相談ください。

当院での検査・治療について

検査

まず、骨密度測定器»をもちいて、骨の強度を計測します。
当院で用いている機器は、短時間で痛みもなく安全に実施することができます。
骨密度測定器で骨粗鬆症が疑われる際には、病状を確認するために血液検査、尿検査を行うことがあります。

治療

骨粗鬆症と診断されれば、その症状や病期に合わせて治療計画を立てます。

① 薬での治療

近年は薬物療法の選択肢が増え、治療を継続し易くなっています。
骨粗鬆症の薬は、骨の形成を促進するもの、骨の吸収を抑えるものがあり、検査結果をもとにして最適な治療法を説明します。
当院では一般的な内服治療の他に、各種の注射による治療も行っております。

② 適切な運動

薬の治療も大切ですが、「食事」「運動」「日光浴」も同時に進めていくことが大切です。
当院では、理学療法士によるリハビリテーション、介護保険の方を対象とした通所リハビリテーションを行なっておりますので、お気軽にお問い合わせください。

骨粗鬆症についてよくあるご質問

何歳くらいから検査を受けるのでしょうか?
症状が無くても、女性であれば60歳を過ぎたら1度、骨粗鬆症の検査をお勧めします。一度受けたら終わりではなく定期的な検査を行うことで、より早期の発見・治療につなげることができます。 60歳未満の方でも、閉経が早かった方などは、受診をお勧めします。女性の初回受診は、閉経から10年後くらいが目安と思われます。
男性でも、70歳を超えると受けられた方がよいでしょう。
検査はどれくらいの頻度で受ければよいですか?
女性では、60歳を過ぎたら、1年に1度程度は受けることをお勧めします。
男性では、骨粗鬆症と診断をされた方や、骨量減少(骨粗鬆症の前段階)と言われた方は、毎年1回は検査を受けることをお勧めします。

医院概要

〒252-0029
神奈川県座間市入谷西4-2-6
県道407号沿い、『座間駅前』交差点を海老名方面へ200m直進
停めやすい駐車場22台完備
【路線バス】『皆原』停留所すぐ[海10/神奈川中央交通]
電話番号 046-256-1177
診療時間
09:00~12:30
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