骨に含まれるカルシウムなどの量(いわゆる骨量)は、若年期をピークに年齢とともに減っていき、骨の中の構造が壊れ、骨の中が「鬆」(スカスカの状態)になり、その結果、骨折しやすくなります。
高齢になってからの骨折は、寝たきりなど要介護(他人の介護が必要な)状態への入り口になることが多いので、健康寿命を延ばすため、予防に努めることがとても大切です。
高齢化が進み、男女ともに増加していますが、特にホルモンの分泌バランスが変化する更年期以降の女性に多く、60代女性の3人に1人、70代女性の2人に1人が、骨粗鬆症の可能性があると言われています。
骨粗鬆症は自覚症状の乏しい病気です。明らかな外傷がなくても徐々に背骨がつぶれ、背中が丸くなり、いつのまにか身長が短くなっていることがあります。最近「知らないあいだ骨折」と紹介をされている病態です。進行してしまう前に、早期発見、早期治療をして頂くことが重要ですので、積極的に骨量の検査を行ってください。
当院では最新の骨密度測定装置(骨密度測定装置について、詳細はこちら»)を使用して、数分で診断が可能です。
一般的な内服治療のほかに、各種の注射による治療も行っておりますので、お気軽ご相談ください。