当院で行っている通所リハビリテーションでは、入浴や食事の介助といった生活支援は行わず、6名の理学療法士が、限られた時間内で集中的に運動に特化したリハビリテーションを行っています。そうすることで、効果的に介護度の改善が認められ、階段を上れるようになったり、椅子からつかまらずに立ち上がれるようになったり、徐々に改善していくのがわかります。
今後も、リハビリテーションを充実させて、より多くの人を受け入れられるようにしていきたいと思います。リハビリテーションの実施日も利用者の増加に伴い、月・火・木・金の週4日に増やしました。地域の皆さんに介護保険サービスを適切に使っていただくことで、寝たきりの予防をめざしていきたいと考えております。
「医療」と「介護」を分けるのではなく、両者の垣根を越えて、地域の方に必要なケアを提供できるような環境を整えていければと思っています。というのも、これまで行ってきた通所リハビリテーションを通じて、地域の高齢者の現状を知るうち、現場で求められているのは医療と介護の融合なのだと気がついたのです。私はそれを「医護®」という言葉で表現していますが、この考え方は今後大切になってくると思います。2018年、神奈川県が実施するME-BYOリビングラボ「健康寿命延伸のための地域サポーター育成事業」に参加し、当院は寝たきり防止に向け、ロコモティブ症候群に関する講演を行いました。その結果、スタッフのモチベーションと地域の皆さんの関心が高まったと感じています。今後も「医護®」という考え方を念頭に、地域の方が必要なケアを受けやすい環境を提供していきたいと思います。
当院の通所リハビリテーション受け入れ体制拡大について